<高校野球北北海道大会>◇4日◇旭川地区代表決定戦

 旭川実が2-0で旭川北を下し、5年連続15度目の北大会進出を決めた。今春から背番号1を背負った鈴木駿平投手(3年)が2ケタの10三振を奪い、公式戦で初完封と好投した。

 2日の2回戦旭川明成戦は10安打を許した。そのうち5本は高めに浮いたスライダーを強打された。「今日は相手も好投手。自分が抑えなければ勝てない」。代表決定戦までの中1日で昨夏前から導入したイメージトレーニングを活用した。「落ち着いてコースをつくピッチングをイメージしました」。その成果もあり、この日は直球、変化球ともに本来のキレが戻っていた。

 春までは背番号10だった。時間を見つけてはウエートトレーニングに力を入れた。72キロだった体重は84キロまで増え、直球は140キロ台に到達した。自信のあるスライダーにも磨きをかけ、エースナンバーを勝ち取った。一回り大きくなったエースが甲子園のイメージを頭に描き、北大会に臨む。【福永悠】