<高校野球西東京大会>◇18日◇4回戦

 桜美林が田無工を7-1で下した。

 元パイレーツ桑田真澄氏(42)長男、桜美林の真樹(まさき)外野手(3年)のバットから夏初安打が飛び出した。7番中堅で先発出場した田無工戦の2回、その打球は逆風をついて右中間最深部まで飛んだ。観戦した父が「よく飛びましたね。長打力は彼の持ち味」とほめるほどの会心の当たりだった。

 もっとも当の桑田は「1本出てホッとした。でも、物足りない」と話し、満足してはいなかった。三塁打のあとは快音が聞かれず、4打数1安打に終わっていた。初戦勝利の翌日、ナインは合宿所で勝利を報じたスポーツ紙を読み、大笑いしたという。大沼朝洋主将(3年)は「(桑田は)3打数無安打なのになんでこんなに(記事が)大きいんだよ、って笑いました」と明かした。チームの雰囲気が徐々に盛り上がる中、注目の打者にも初安打が出て4回戦を突破した。