<高校野球西東京大会>◇20日◇5回戦

 桜美林は7-3で佼成学園に勝利した。

 元パイレーツ桑田真澄氏(42)長男、桜美林の真樹(まさき)外野手(3年)がそのバットで8強を導いた。7番・中堅で先発出場して2本の二塁打を放ち、2打数2安打1打点。1犠打1死球もあって4打席すべてで得点に絡む大活躍だった。

 1点を先制された直後の2回1死で、反撃の口火を切る二塁打を放った。「内角の直球。甘い球でした」。カウント1-3から迷いなく振り抜くと、打球はワンバウンドで右翼フェンスに達した。次打者に中前打が飛び出し、一気に同点のホームを踏んだ。2点勝ち越したあとの3回1死一、三塁では右翼線に二塁打して大会初となる打点を挙げた。片桐幸宏監督(51)の「つないでいけ」という指示通りにたたきつけた打球が一塁手の頭上を越えた。

 この日は父真澄氏とともに祖母の敏恵さんも観戦に訪れていた。大沼朝洋主将(3年)の好投もあって、チームは06年以来となる8強に進出した。準々決勝では第1シードの日大鶴ケ丘(神宮)に挑む。「神宮で試合するのは初めて。監督からは『最後なので思い切りやれ』と言われてます。勝ち続けて甲子園に行きます」。あと3勝とした桑田が「甲子園に行く」と言い切った。