現地29日、スポーツ専門局ESPNなどがアストロズが監督としてダスティ・ベイカー氏と1年契約で合意したと報じた。

ベイカー氏は現在70歳で就任すれば現在MLBで最高齢の監督となる。ベイカー氏は1968年から86年まで選手としてブレーブスやドジャースで活躍、引退後はコーチとなり、93年にはジャイアンツの監督に就任した。初年度から103勝を挙げてプレーオフに進出している。さらに2002年にはワールドシリーズ進出も果たした。その後カブス、レッズの監督を務めた後、2016年から2年間ナショナルズを指揮し、2年連続でプレーオフに進出した後、現場を離れジャイアンツのラリー・ベアラーCEOの特別アドバイザーを務めていた。22年間の監督生活で、1863勝1636敗は通算勝利数で15位、これまで3回年間監督賞を受賞している大ベテランだ。

MLB史上70歳以上で監督就任は3人目。1962年にメッツがケイシー・ステンゲルを71歳で、2011年にマーリンズが80歳でジャック・マクキオンと契約したことがある。またア・リーグが1901年に発足して以降、1つのリーグで3000試合以上指揮を執る最初の監督になるということだ。

アストロズは2017年のワールドシリーズと2018年シーズンに電子機器を使ったサイン盗みを行ったとして、1月13日にジェフ・ルーノーGMと共にAJ・ヒンチ監督を解任していた。さらにMLBは2人に対し無報酬1年間の出場停止、チームには規定で最も重い500万ドルの罰金と2020年、2021年のドラフト1巡目、2巡目の指名権剥奪という処分を下したのである。

チームは混乱の中にあり、長期的な補強戦略を組むのは難しい状況だ。その一方で昨シーズン両リーグ最多の107勝を挙げているなど、現在の戦力は高い。さらにアストロズの監督は2020年のオールスターゲームでア・リーグの指揮を執らなければならない。そうしたことを勘案していくとベテラン中のベテランであるベイカー氏が適任だと考えたのだろう。報道によれば契約は2020年の1年で、2021年はオプションになっているということだ。

MLB公式サイトによれば監督候補に挙がっていたジョー・エスパーダ・ベンチコーチはその地位に留まる見込みだという。

今回のサイン盗み騒動ではレッドソックスもアレックス・コーラ監督を、メッツがカルロス・ベルトラン監督を解任している。メッツはその後ルイス・ロハス監督の就任を発表したが、レッドソックスはまだ新監督を発表していない。このゴタゴタはまだ続きそうだ。