ブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)が11日(12日)、オリオールズ戦で43号本塁打を放った。アーチのなかったエンゼルス大谷翔平投手(27)とは1本差。42本塁打のロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手(31)を含め、2選手のタイトル争いは残り1カ月を切っている。

     ◇     ◇     ◇

三つどもえのタイトル争いの結末は…。残り試合数は3選手とも20試合(日本時間12日時点)。大谷もDH制のない交流戦はすでに終了しており、すべての試合で打席に立つことが可能だ。

対戦カードを比較すると、エンゼルスはやや分が悪い。ア・リーグ西地区首位のアストロズと残り5戦に加え、2位のマリナーズとも6試合、同率2位のアスレチックスとも3試合を残す。さらに中地区首位のホワイトソックスとの3連戦も控えており、プレーオフ進出を目指す上位チームとの戦いが続く。状況によっては歩かされる可能性もある。

一方でゲレロのブルージェイズは東地区最下位のオリオールズと4試合、中地区最下位のツインズと7試合を残す。ロイヤルズのペレスもプレーオフ争いから脱落しているツインズ、タイガース、インディアンス戦を残している。

だが大谷にとって追い風なのは、本拠地エンゼルスタジアムで10試合を残していること。今季44本塁打のうち25本を放っており、本拠地でのシーズン本塁打数の球団記録も塗り替えた。右中間が狭く、右翼フェンスも低い同球場は、ファンの大声援も後押しとなる。さらに注目すべきなのはその10試合が18日~27日(日本時間)に固まっていること。投手での出場も続け、疲労の蓄積が心配される大谷にとって、慣れ親しんだ地元に腰を落ち着けて調整できるのは何よりのメリットだ。