アストロズのダスティ・ベーカー監督(72)がMLB史上12人目の監督通算2000勝を挙げた。

4投手のリレーでマリナーズに完封勝ちし、地区単独2位に浮上。「私はおそらく、この地球を歩く最も幸運な男の1人だ」と喜んだ。

黒人監督としては史上初の快挙となった。「文化にとって、社会にとって、私の人種にとって特別な意味がある。そして、他の人たちにも機会を与えることができれば、さらに大きな意味があります。私が最後ではない」。また、黒人初の大リーガー、ジャッキー・ロビンソンら先人に感謝の意を示した。

現役時代に通算242本塁打と強打の外野手だったベイカー氏は、93年にジャイアンツの監督に就任。02年にはワールドシリーズに出場した。この第5戦で、バットボーイを務めていた3歳の息子が選手と交錯しそうになったのは有名なシーンだ。03年からカブス、08年からレッズ、16年からナショナルズと移り、20年からアストロズで指揮を執っている。

93、97、00年に最優秀監督に選出され、監督としては唯一、異なる5地区で地区優勝を成し遂げている。また、監督として両リーグのチームをワールドシリーズに導いた(02年ジャイアンツ、21年アストロズ)9人目の指揮官となる。

過去に通算2000勝以上を挙げた11人のうち、10人が野球殿堂入りしている。殿堂入りしていないのは、まだ資格がないボウチー氏(元ジャイアンツ監督)だけ。ベーカー氏も殿堂入りを確実にしたとみられる。