<エンゼルス4-1アスレチックス>◇22日(日本時間23日)◇エンゼルスタジアム

「1番DH」で出場したエンゼルス大谷翔平投手(27)が、先頭打者アーチで日米通算150号に到達した。

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大谷の日米通算150号は、人生イチの「ナイスショット」だった。角度28度で真っすぐに打ち出された飛球は、“スライス”することもなく中堅フェンス奥の“グリーン”で弾んだ。

いまから8年半前、日本ハム入団1年目だった13年オフ、大谷は選手会納会で人生初ゴルフに臨んだ。私はたまたま同組でラウンドしたが、若き大谷は序盤4ホールを終えてうち3ホールで12打。「どうせなら(当時背番号の)11がよかった」と冗談を飛ばしていた頃はまだ元気だったが、ハーフを終えると「あと9ホールも恥をさらさないといけないの!?」と泣き言も出た。

右曲がりの難コースで安全策の“刻み”を進めるキャディーに対し、「僕は挑戦したいんです」と林越えのショートカットを選択し…失敗。“パイオニア精神”はこのときから持ち合わせていたが、実力は伴っておらず、スコア146でホールアウトした。

2年目オフの同ゴルフコンペもスコア119。「そこまで情熱がない」と、ゴルフにのめり込むことはなかったが、クラブではなくバットで描いたこの日の弾道は、アナハイムの青空の下、とてもきれいな放物線だった。【08~17年日本ハム担当=本間翼】