大リーグのホームランダービー(本塁打競争)が10日(日本時間11日午前9時)、マリナーズの本拠地T-モバイルパークで行われる。

今季好調なスラッガー8人がトーナメントで火花を散らし、優勝賞金は100万ドル(約1億4000万円)。オールスター前夜祭の恒例行事として1985年にスタートし、一昨年はエンゼルス大谷翔平投手(29)が初出場するなど、脚光を浴びる人気イベントのルールなどを詳しく解説する。

 

◆組み合わせ 7月4日時点の本塁打数でシード順が決まり、ア・リーグ2位の26本塁打をマークするルイス・ロベルト外野手(25=ホワイトソックス)が第1シードに入った。同数の場合は、6月15日~7月4日の間に打った本塁打数上位が上位シードになる。第1、第2、決勝の3ラウンド制で、1対1で競い、本塁打の多い方が次のラウンドに勝ち上がる。下位シードが先攻で、上位シードが後攻。後攻は先攻の本塁打数を上回った時点で勝利。残り時間は打たなくてよく、体力を温存できる。

◆方式 第1、第2ラウンドは3分、決勝は2分の時間制。スイング数等の制限はなく、時間内にどれだけ柵越えを放つかだけを競う。時間は打撃投手が1球目を投げてからスタートし、投球が時間内ならタイムアップ後の本塁打もカウントされる。

◆ボーナス時間 全ラウンド、全選手共通で各30秒のボーナスタイムが与えられる。また、440フィート(約134メートル)以上の本塁打を2本打った選手には、そのラウンドでさらに30秒のボーナスタイムが与えられる。

◆謎のボール ボーナスタイムでは、赤紫色の特別球が使用される。ホームランダービーでは公式球とは異なり、一回り小さい特別球が使用されるともいわれる。お祭りイベントを盛り上げるため、空気抵抗を抑えた「飛ぶボール」の可能性が指摘されている。

◆休息タイム 各選手は各ラウンドごとに45秒の休息を取ることができる(ボーナスタイム中は不可)。最多タイ3度目の優勝を目指すピート・アロンソ内野手(28=メッツ)は初優勝時の2019年、第2ラウンドでアクーニャ(ブレーブス)に7-19と劣勢の状況でタイムを取り、休息後に量産して逆転勝利した。

◆タイブレーカー(延長戦) 同数の場合は1分の延長戦を行う。それでも同数の場合は、3スイング中の本数で決める。決着がつくまで、3スイング勝負を繰り返す。第1シードで臨んだ大谷は2021年、フアン・ソト外野手(24=ナショナルズ、現パドレス)と対戦。最初の3分間で22-22、延長も6-6で決着つかず。再延長ではノーアーチ、3スイングすべて本塁打を放ったソトに屈し、第1ラウンドで姿を消した。

◆賞金総額 19年から総額72万5000ドル(約1億200万円)から250万ドル(約3億5000万円)に大幅アップ。優勝賞金は100万ドル(約1億40000万円)。

◆ジンクス 現行方式となった15年以降の過去7回で、第1シードは優勝どころか決勝進出もない。また、前回までは5大会連続で初戦ラウンド敗退が続いている。昨年はシュワバー(フィリーズ)が第1シードだったが、ジンクスを破れなかった。一方で、第2シードは過去7回で4度優勝。歴代最多タイ3度目のダービー制覇を狙うアロンソ(メッツ)は、「好枠」の第2シードに入った。

◆放送 日本ではNHKBS1で11日午前8時55分から生中継する。