ドジャース大谷翔平投手(30)が29日(日本時間30日)、今季レギュラーシーズンを終え、最終的に打率3割1分、54本塁打、130打点、59盗塁だった。「55-55」は逃したが、最終戦のロッキーズ戦で4打数1安打1盗塁で「54-59」とした。この快挙を受けて、ミューラル(壁画)アーティスト「OVER ALLs」は、東京都港区にある自社オフィスの外壁に描いた大谷の壁画をアップデート。史上初の偉業をたたえる数字を刻んだ。
レギュラーシーズン最終戦が終わった直後。外苑前交差点付近にあるOVER ALLs本社の壁画「吠えている大谷選手」に新たな数字が刻まれた。右端に入ったドジャーブルーの58(盗塁)は最終戦の結果を受けて、59へと積み上がった。
史上初となる「50-50」達成を期に、壁画に本塁打数と盗塁数を刻んできた。記録を更新するたびに描き直し、ついに最後を迎えた。スプレー缶を握った同社の副社長兼画家の山本勇気氏(44)は「最後まで何かやるんじゃないかと期待させてくれた。最後まで楽しませてくれたのが、大谷さんのヒーローたるゆえんなのかな。本当に楽しめました」としみじみと言った。社長兼プロデューサーの赤沢岳人氏(42)は「最後のほうは打たない、走らない日がニュースになるくらい。それが本当のスーパースターの証し」と目を見張った。
作品が生まれたきっかけは悔しさだ。
日本ハムの本拠地エスコンフィールド北海道で大谷の壁画を描いた経験などから「今度はドジャースの本拠地ロサンゼルスで大谷選手を描きたい」と模索。提案書を作ってアプローチを重ねるも交渉は難航した。「ロサンゼルスが無理なら、自社の壁に描こう」と発想を変えて描きたい大谷を描いた。今年3月下旬に描き上げ、ドジャーブルーが目立つカラフルな色彩とともに大谷の躍動感あふれる姿に仕立てた。その脇には「BET MY LIFE(自分の人生を賭けろ)」のメッセージも入れた。
レギュラーシーズンを終え、いよいよポストシーズンに入る。メジャー7年目にして初めてポストシーズンに入る大谷に、赤沢氏は「彼にとってはここからが本番ですもんね。ワールドシリーズに向けてがんばってほしい」とエールを送った。【平山連】
◆OVER ALLs(オーバーオールズ)2016年結成、年間40作品以上を手がけるミューラル(壁画)アーティスト。大谷翔平やジーコなどアスリートの壁画アートをはじめ、ミューラルの力で人々を表現者に変えることを目指しさまざまな作品を生み出し続けている。TBS系「情熱大陸」など多数メディアにも出演。大谷関連の作品ではエスコンフィールド北海道で2点、HUGO BOSS×大谷翔平、社内の壁画2点など計5点を制作した。



