札幌6大学野球春季リーグ戦はあす30日、札幌円山で開幕する。09年秋以来、11季ぶりのリーグ制覇を目指す北海学園大に期待の1年生投手が入部。左腕の石橋健吾(札幌第一)と右腕の中島啓汰(札幌清田)だ。昨夏の札幌地区代表決定戦で、延長15回引き分け再試合の末、2日間で24回を投げ合った2人がチームメートとなった。石橋は「運命だと思う。一緒にやれるのはすごくうれしい」と、今後に期待を高める。

 昨日の敵は今日の友。南北海道大会の切符をかけた2日間、軍配は石橋に上がった。投げ抜いた球数は石橋が312球、中島が321球。「できればもう1度対戦したいと思っていた。スタミナは負けない」と、中島はライバル心に燃えている。

 お互いの強さを認めるからこそ、心強い。甲子園に届かなかった2人の共通の思いは神宮進出だ。「(中島が)敵だったら困ってた。あの試合でバットをくるくる回されたので。一緒に神宮に行きたい」と石橋。中島は「1年目からチームを引っ張っていける投手になる」と力を込める。切磋琢磨(せっさたくま)して優勝に貢献する。【保坂果那】