楽天の育成ドラフト１位、八百板卓丸外野手（１８）が日本ハム戦でプロ初本塁打を放った。１－７の７回２死。左打席から内角やや高めの速球を振り抜き、逆風をものともせずにライナーで右翼席に運んだ。

　記念の１号ソロは初打点のおまけつき。「なかなかチャンスがなかったので、ひと振りに集中してきた」と声を弾ませた。１軍への調整を兼ねた選手の出場が増え、八百板の出番は主に途中から。この日も６回から左翼の守備につき、少ない打席で結果を出した。酒井２軍監督は「１軍クラスの打球。あのインコースを上からたたいて、ライナーで持っていったんだから」と褒めちぎった。

　聖光学院（福島）では１番打者として活躍した。８強入りした昨夏の甲子園では５割３分３厘の高打率を残した好打者。レベルの違うプロでは打率２割３分５厘（１３日現在）だが「真っすぐにはついていける。あとは変化球の対応」と自身の成長を感じ取っている。

　３年以内の支配下登録を目指している。「数少ないチャンスを生かして（打率）３割を打ちたい」と今年の目標を掲げた。プロ１号を励みに素質を開花させていく。【久野朗】