今季限りでの現役引退を表明したDeNA高橋尚成投手(40)がラストマウンドに上がった。

 横浜スタジアムでの古巣巨人戦に先発。巨人の1番、立岡に2球目を打たれ遊ゴロに仕留めたかに見えたが、遊撃倉本の送球がそれ、一塁ロペスが捕球できず(記録は一塁失策)。この打者で降板した。

 スタンドからの大歓声の中、マウンドでは中畑監督らと抱擁。グラウンドに深々と一礼し、16年間のプロ野球人生を締めくくった。

 引退登板を終え、「引退を決断してから今日までの間、準備してきたので、しっかり投げられる自信はありました。家族はスタンドに観に来ていましたが、マウンドに上がってからは打者との勝負に集中していたので、どこにいるのか気づきませんでした。最後のマウンドで、ベイスターズ、ジャイアンツ、どちらのファンからも声援をいただけたことは、本当にありがたく、うれしかったです。16年間、良いときも悪いときも、ファンの声援が力になりました。心より感謝を伝えたいです。ありがとうございました」とコメントした。