ヤクルト1位の東洋大(2部1位)・原樹理投手(4年=東洋大姫路)が救援で1回戦の借りを返し、駒大(1部6位)に1勝1敗とした。5回途中からマウンドに上がり8安打3失点も、打線が15安打で8得点を奪って右腕を援護。先発し8回1失点で敗れた1回戦の雪辱を果たした。東洋大は今日連勝すれば12年秋以来の1部復帰となる。

 原が中1日のマウンドで意地を見せた。小雨の中、2点リードの5回1死三塁から救援。「いつでもいける準備はしていた。勝つことだけを考えて投げました」。中前へ適時打を許したが、後続を打ち取り流れを断ち切った。

 9回に3連打を浴び3失点したが目的があった。「1回戦はスライダー中心の配球。今日はアウトコースにシュートやツーシーム。フォークボールもどれぐらい反応があるか見たかった」。4回2/3を投げ三振は3つ。打たせて取った。3回戦の先発について聞かれると「最後は腹をくくるしかない。しっかりやりたいです」と意気込んだ。

 1回戦は駒大・今永の前に3安打に抑えられた打線は15安打と奮起。右腕を助けた。高橋昭雄監督(67)は「原は1年間本当に頑張ってくれたから、疲れもあると思う。でも、本人は明日も投げたいと言うんじゃないか」とエースに全幅の信頼を寄せ2連勝を見据えた。【和田美保】