B組1位の侍ジャパンが、韓国(B組3位)にまさかの逆転負けを食らい、決勝進出を逃した。

 先発した大谷翔平投手(21=日本ハム)が7回0封の好投を見せたが、2番手以降、救援陣がリードを守りきれず9回に4点を奪われ、逆転を許した。

 大谷は初回から160キロをマーク。2回には先頭打者に死球を与えたが、1死一塁から6番閔炳憲のバットを折りながら併殺に打ち取った。5回には4番李大浩からの好打順を3者三振に斬るなど、6回まで1本の安打も許さない完璧な投球を見せた。

 7回には先頭の1番鄭根宇に初安打を許したが、後続を断った。結局大谷は7回1安打無失点で、11個の三振を奪った。前回登板した1次ラウンドの8日韓国戦で見せた6回無失点に続く好投だった。

 打線は4回に、7番中村晃外野手(26=ソフトバンク)の安打などで1死一、三塁の好機を作ると8番平田良介外野手(27=中日)の三塁線を破る適時打で先制。さらに敵失で1点を加えると、1死満塁から2番坂本勇人内野手(26=巨人)も犠牲フライを放ち大谷を援護した。

 しかしリリーフ陣が誤算だった。8回からは連日好リリーフの則本昂大投手(24=楽天)が登板した。9回に3連打で1点を返され、なおも無死満塁としたところで松井裕樹投手(20=楽天)が救援。押し出しで1点差まで詰め寄られ、4番手増井浩俊投手(31=日本ハム)に後を託した。増井は韓国の4番李大浩内野手(33=ソフトバンク)に左翼線への逆転タイムリーを浴びた。

 初代王者をかけた決勝は21日、東京ドームで行われ、韓国は20日の準決勝、米国(B組2位)-メキシコ(B組4位)戦の勝者と対戦する。