中京学院大(東海地区)が奈良学園大(近畿学生)に逆転勝ちし、93年青学大(東都)以来の初出場初優勝に王手をかけた。2点を追った9回1死、代打の大向繁利内野手(2年=花巻東)からの3連打で満塁。三塁ゴロが併殺崩れになる間に1点を返し、なおも2死一、三塁と好機が続いた。吉川尚輝内野手(4年=中京)が敬遠気味の四球で歩き、満塁から4番の石坂友貴内野手(3年=中京)が中前に逆転打を放った。その裏の二死一、二塁のピンチをエース柳川優太(4年=大垣日大)がしのぎきった。

 内角のフォークをとらえて殊勲打にした石坂は「(前打者の)吉川さんが歩かされて、正直悔しい気持ちはありました。終盤に来てタイミングが合うようになっていた。(逆転打は)むちゃくちゃうれしいです」と声を弾ませた。