ロッテ先発の涌井秀章投手(30)は、8回1/3、8安打2失点で勝ち負けはつかなかった。

 ソフトバンク岩崎との投手戦。涌井は8回までの6イニングで先頭を出したが、粘りの投球で点を与えなかった。だが、0-0の9回も先頭福田に出塁を許し、送られ1死二塁。ここで外野は前進守備を敷いた。すると、今宮の打球は右翼加藤の頭上を越え、勝ち越された。続く中村晃にも右前適時打を打たれ降板した。

 そのまま試合が終われば負け投手だったが、9回裏に打線が追い付いた。そして、延長10回にサヨナラ勝ち。涌井は「チームが勝って良かったです」と話した。

 伊東監督は「涌井は、しっかり自分の仕事をしてくれた。(9回の勝ち越しを許す失点は)しょうがない。1点勝負だから。外野の頭を越されることは考えていない」と説明した。