広島黒田は去就について、ここ数年と同様に、今季の全日程が終わってから最終決断を下すとみられる。

 10日、何より願っていた目標が達成された。「いろいろ悩みながらも、もう1年やると決めて、まさかこういう結末が待っていると思っていなかった」。やり残したことがあった昨年までとは少し心境は異なるかもしれない。14年オフに日本復帰した際に「そう長くはない野球人生で投げられる球数は限られる。このままメジャーで投げるのと、カープで投げる1球とでは重みが違う」と決意。現役続行を決めた昨年オフも「ぜいたくでわがままかもしれないですけど、この年齢になって、この体でもう1年野球をするというのはしんどい」とこぼしていた。

 昨年は強く慰留に努めた球団も、黒田の意思を尊重し判断を待つ姿勢だ。