右肩手術からの完全復活を目指すソフトバンク松坂大輔が、武者修行を納得で終えた。28日(日本時間29日)、プエルトリコのウインターリーグで最終登板を迎え、カロリナの一員として本拠地アグアディヤ戦に先発。ツーシームを左右の打者に効果的に使い、7回を3安打3奪三振2四球で1失点に抑えた。初白星こそならなかったが、6回まで二塁を踏ませず。安定の88球に「やりたいと思っていた投球が、今日はスムーズにできたんじゃないですかね」とうなずいた。

 同リーグでは4試合に先発し、計20回を投げて0勝3敗、防御率2・70。今季ソフトバンクで登板1試合に終わり、再起を懸けて実戦を積む道を選んだ。「本当に十分と言えるくらいの収穫が僕の中ではあった」。決断は正しかった。来季は3年契約の最終年。「自分の体に忘れないようにして、いい形でキャンプインできるように」。層の厚い投手陣の中で、自らポジションをつかんでいく。