ヤクルトが不運に泣いた。先発のブキャナンが1回に打球が右足に直撃。痛がるそぶりを見せるも志願の続投で、6回9安打ながら2失点と試合をつくった。伊藤投手コーチが「本人が変わる気がなかった。彼のおとこ気」と要所を押さえたが、2番手の近藤にも悪い流れが続く。

 1点を追う7回に登板したが、先頭打者がポテンヒットで出塁を許す。その後、打球と折れたバットが重なり内野安打となるなど走者をためて2死満塁とすると、代打西野の打球は左翼バレンティンの頭上を越える2点適時二塁打となった。その後も失点を許して6失点。今季続いていた12試合連続無失点が途切れた。

 オリックス金子の前に打線も振るわず1点を奪うのがやっと。真中満監督(46)は「(近藤は)打ち取ったボールが不運な当たりで流れを切ることができなかった。今後も今まで通りの起用を考えている。(打線は)初回に点を取った後に、もうひと攻めできると良かったがそれができませんでした」と投手陣の失点をかばった。