オリックスが球団初の交流戦開幕5連勝で、巨人戦6年ぶりのカード勝ち越しを決めた。導いたのは選手会長T-岡田だ。1回に点差を4点に広げる13号3ラン。防御率セ・リーグトップだった巨人田口に強烈パンチを見舞った。小谷野の内野ゴロで先制した直後の2死一、三塁。高め直球を右翼席中段に運んだ。

 「完璧です! 甘い球にしぼって思い切りいった。最高だった」。昨年まで左投手には打率3割超のシーズンなし。今季は3割7分1厘と、対右の2割8分5厘を大きく上回っている。福良監督も「田口相手で難しいと思っていたが、大きかった」とたたえた。

 ここ10試合は打率1割6分7厘と成績を落としていた。「連勝していたけど、僕は勝ちにつながる活躍ができていなかった。安達は調子が上がっている。1人、カヤの外みたいで嫌だった」。大逆転した前夜に決勝弾の盟友にも触発され、発奮。なかなかパが負けない中で、上位に食らいつく6連勝だ。【大池和幸】