ソフトバンクが交流戦史上初の3年連続最高勝率チームに輝いた。「日本生命セ・パ交流戦」広島戦(マツダスタジアム)に7-4で勝利。12勝6敗は広島と勝率で並んだが、直接対決で2勝1敗と勝ち越したため、通算7度目の1位となった。今年は投打ともに主力の故障離脱が続出したが、若手が結果を残し、チームの底上げに成功。総合力で頂点の座をつかんだ。パ・リーグの勝ち越しが決まったため、ソフトバンクには1位の賞金1000万円と最高勝率の賞金500万円が贈られる。

 松田の号令のもと、ホークスナインがスタンドのファンに向け「1ダホー!」と、雄たけびを上げた。3年連続の歓喜の輪だが、過去2年と少しばかり違う。故障者が続出しながら、たどり着いた最高勝率の座。工藤監督が振り返った。

 「皆がよくやってくれた。苦しい戦いだったが、内川、デスパイネの分までという強い気持ちがあった。(若手が)思った以上に対応してくれた。競争が激しいのがうちのいいところ。日ごろからしっかりやっているから、優勝のかかった試合で(力を)出せたんじゃないかと思う」

 セ・リーグの首位を走る広島との最終決戦。指揮官の言葉通り、チームの総合力で勝利を奪った。初回から2イニング連続失点した先発山田を3回途中で交代。6人のリリーフを投入する早めの継投を選択。2番手岡本が4年目でプロ初勝利を挙げるなど、バトンをつないでいった。