西武森慎二1軍投手コーチが28日午後0時10分に多臓器不全のため、福岡市内の病院で死去した。西武球団が発表した。42歳だった。同コーチは25日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)前に体調不良を訴えて入院。そのまま帰らぬ人となった。急な悲報に辻発彦監督(58)らは深いショックを受けていた。通夜、告別式の日程は未定。

 突然の訃報だった。沖縄セルラー那覇でのロッテ戦後。ベンチ裏に首脳陣、選手を含めたチーム関係者が集められ、鈴木球団本部長から、森投手コーチの急逝が伝えられた。その後、同本部長から報道陣に対し「西武ライオンズの森1軍投手コーチが、今日28日午後0時10分に亡くなりました。(死因は)多臓器不全です」と説明があった。

 森コーチは25日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)前に体調不良を訴えた。選手宿舎から同球場に移動した直後の時点で顔は真っ青で、脂汗をかいているような状態だったという。血圧などをチェックした後、グラウンドには出ず、福岡市内の病院に向かい検査。そのまま入院し、帰らぬ人となった。あまりに急な訃報に、鈴木球団本部長は「前日まで元気にしていたから…。急に、ということです」と話した。

 辻監督もショックを隠せなかった。同コーチが25日に福岡市内の病院に入院してから「電話がある度にビクビクしていた。心配していたんだけど…。ショックです」。時折、目頭を押さえながら、沈痛な面持ちで明かした。