阪神メッセンジャーが5回3失点で5敗目を喫した。先取点を取ってもらいながらも、ピリッとせず。4回1死一、二塁でDeNA梶谷に左翼への逆転2点二塁打を許した。左翼福留が打球と照明が重なって捕球できなかった不運はあったが、「単純にあれだけランナーを出したことを反省しないといけない。相手よりも点をやらないようにできなかった。それだけです」と黒星を喫した一戦を振り返った。

 メッセンジャーらしくない内容だった。自己ワーストタイの1試合6四球。被安打も7。2回以降は毎回、走者を背負う苦しい投球だった。5回の先頭石川には2ボールから甘く入った真っすぐを仕留められ、1発を献上。5回を投げきるのに126球を要した。金本監督も「見ての通りですね。球数も多かった。球自体は悪く見えないが、スピードも出ていた。コントロールかな」と、渋い表情だった。

 前日4日は新潟遠征に同行せず、若手選手に交じって鳴尾浜で調整した。2軍投手らが行った投内連係に志願して参加し「練習でできないことは試合でできない」と若き投手陣に手本を見せていた。この日もゴロをさばいて併殺を完成させるなど粘りの投球だったが、手本の勝利とはいかなかった。【山川智之】