日本ハムは前半戦を締めくくる7連戦の初戦に敗れ、今季6度目の3連敗を喫した。一時は3点ビハインドをはね返したが、中盤に逆転され終盤の追い上げも及ばなかった。借金は栗山英樹監督(56)が12年に就任以降のワーストを更新する12年ぶりの「16」。3位西武とは変則3連戦に全敗し、対戦成績が2勝11敗。Aクラスまでのゲーム差も11・5と大きく広げられた。

 栗山監督は敗戦が決まると一拍置いて一礼し、グラウンドに背を向けた。西武との変則3連戦に全敗。対戦成績は2勝11敗となった。昨季まで3年連続でシーズン勝ち越しを続けてきた相手。大きく負け越している現状に「今の状況を表している。自分たちの野球ができていない。オレの責任」と、視線を落とした。

 打線は3試合ぶりの2桁安打となる10安打で6得点。一時は3点差をひっくり返した。球場の雰囲気も勝利へ高まったが、6回に暗転した。先発メンドーサが1死二塁とピンチを背負って降板。2番手の宮西はバント安打で傷口を広げて逆転を許した。さらに、レアードの適時失策で7失点目。結果論だが、最後の1点が大きく響いてしまった。

 3番に入った中田は1点差に迫った8回2死一、二塁の場面で左飛に倒れた。試合後は悔しさを押し殺した。5位に沈むチーム状況について「みんな苦しい思いをしている。投打がかみ合っていない。ピッチャーが一生懸命がんばっている時も、僕たちが点を取ってあげられていない。今日のような試合になったりもする。もう、やるしかない」と、もどかしい胸の内を、さらけだした。

 借金は栗山監督就任以降でワーストを更新する「16」となった。前半戦は残り6試合。今日7日からは2位ソフトバンクとの3連戦(札幌ドーム)が待つ。栗山監督は「本当に何とかしなきゃいけないので。何とかします」と、声を絞り出した。主砲も指揮官も、チーム全体で思いは同じ。勝利への執念を、いち早く体現したい。【木下大輔】