まさかの展開だった。9回に新守護神の小川泰弘投手(27)が炎上し、大逆転負けを喫した。

 5点リードの9回。抑えに転向した右腕がマウンドに上がる。1球目だった。広島バティスタにとらえられ、左翼スタンドに運ばれた。いきなりのソロ本塁打。続く田中を一ゴロに仕留めると、またしても菊池に左翼へソロ本塁打を打たれて3点差に迫られる。

 3番丸に四球を与えて、4番鈴木は中飛で2死一塁。5番松山に左二塁打を浴びて、2点差に迫られてなおも2死二塁となる。6番西川には二塁内野安打で2死一、三塁となると、代打新井に3ランを浴びて逆転された。1回5安打1四球6失点だった。

 中継ぎ転向後、6月30日以来2試合目の登板で9回にマウンドに上がったのは初めて。1イニングに3被弾という結果に小川は「逆球というか、甘く入ってますし、力を入れてもとらえられてしまった。押し込み切れていない。力がない」と話した。

 まだ調整法が確立しておらず、不慣れな面が目立ったのは確か。調整の難しさが影響したのかと問われると「毎日試合があるのは難しいところ。練習量を増やすとか工夫をした方がいい。コンディション不良といったらそれまで。いいわけにしかならない。先発ピッチャーが作ってきた試合をみんながつないできて、こういう結果。本当に悔しい。悔しさを明日につなげないと。しっかり前を向いてやっていきたい」と話し、8日以降の雪辱を誓った。