投手陣からもケガ人が出てしまった。阪神の勝利の一角を担うマルコス・マテオ投手(33)が腰の張りを訴えて、22日に出場選手登録を抹消された。この日は急きょ帰阪。鳴尾浜でバイクや治療など約3時間行った。張りは軽度とみられ、今後は病院に行かず登録可能となる8月1日広島戦での復帰を目指す。マテオは「オールスターも出させてもらって投げ続けて、張りというか痛みがある。10日で戻るつもりです」と早期復帰を誓ったが、チームにとっては、勝利の方程式を再構築せざるをえなくなった。

 来日2年目の今季はセットアッパーとして、桑原、マテオ、ドリスという強固な救援陣として君臨していた。桑原に並んで、チーム最多タイ、40試合登板を誇るなど、ファン投票で球宴にも初選出されていた。なかなか休養を与えづらかったという事情や今後の戦いを見据え、リフレッシュの意味合いを持たせた抹消ではあるが、不在の意味は小さくない。今後は桑原が8回に回ることになり、残りのリリーフ陣で穴埋めをすることになりそうだ。

 香田投手コーチは「先発が7回まで投げてくれたら助かるんだけど…」。この日は能見が5回途中で降板し、3投手をつぎ込むことになった。1日も早い復帰を願うばかりだ。