オリックス西勇輝投手(26)が完投サヨナラ負けを喫した。

 首位の楽天打線を7回まで3安打無得点に抑える好投。4回1死一、二塁のピンチでは、中堅・駿太がウィーラーの大飛球を中堅フェンスに激突しながら好捕する美技で西をもり立てた。

 西も8回は先頭・今江の打球を右足で止めに行く(結果は中前打)など、気合十分だった。だが2死一塁で島内に同点2ランを被弾。2-2の9回は、先頭のアマダーに108球目をサヨナラ13号本塁打にされ、がっくりと両手をひざについた。

 21日の初戦のサヨナラ負けで、平野が自ら再調整を申し出てチームを離れた。守護神を欠く状況下で「自分が引っ張るつもりでした」と、最後まで投げきる覚悟を決めていた。

 2発に沈む結果になったが「悔いはない。戦った結果ですから」と懸命に前を向いた。