ヤクルトの杉浦稔大投手(25)と日本ハムの屋宜照悟投手(28)の交換トレードが成立したと24日、両球団から発表された。

 7月1勝だけと不振のヤクルトは、浮上のための即戦力を求めた。抑え秋吉が右肩甲下筋の肉離れで離脱。中継ぎが手薄になっていた。チーム防御率4・03はリーグ最下位。小川シニアディレクターは屋宜に「ウチにいないスリークオーターからサイドのパワーピッチャー。中継ぎとして1人でも多くのバッターを抑えてくれれば」と期待。13年ドラフト1位を放出し、ブルペンの安定を図る。

 日本ハムは来季以降を見据えた。杉浦は現在右肩の故障で2軍調整中。近々の1軍登板は難しいが、今オフに大谷がメジャー挑戦する可能性もあり、杉浦が万全の状態となれば今後の先発陣に厚みができる。栗山監督は「素材としてはローテを守れる」と評価。北海道・帯広市出身のご当地選手としての期待もある。

 屋宜は今日25日に都内で入団会見し、1軍登録される見込み。杉浦は明日26日に北海道帯広市で入団会見を行う。

 ◆杉浦稔大(すぎうら・としひろ)1992年(平4)2月25日、北海道生まれ。帯広大谷-国学院大を経て13年ドラフト1位でヤクルト入団。通算33試合で6勝8敗、防御率4・95。189センチ、86キロ、右投げ右打ち。今季推定年俸1500万円。オフに元モーニング娘。でテレビ東京の紺野あさ美アナウンサーと結婚した。

 ◆屋宜照悟(やぎ・しょうご)1989年(平元)3月29日、沖縄県生まれ。中部商-国士舘大-JX-ENEOSを経て12年ドラフト6位で日本ハム入団。14、16、17年は1軍登板なし。通算21試合で3勝0敗、1ホールド、防御率5・16。178センチ、83キロ、右投げ左打ち。今季推定年俸840万円。