オリックスが連敗地獄から抜け出せない。またも後半戦初勝利を挙げられず、5月の9連敗以来となる8連敗。1シーズン2度の8連敗は球団では阪急時代の63年(3度記録)以来、54年ぶりの屈辱となった。好投手の西武菊池を打てず、今季8度目の完封負け。福良監督はこの日も打線の低調ぶりを嘆いた。

 「これだけ負けているから、チャンスの時に全体的に硬くなってしまっている。何とかしたいという気持ちは出ているけど…。コーチもリラックスさせようといろいろやっているんだが」。西村ヘッドコーチを中心にミーティングで働き掛けたが、重圧の鎖は選手に巻き付いたままだった。

 菊池からは得点圏に3度。特に5回は野選などで無死満塁を迎えた。だが西野の二ゴロで本塁封殺。そして吉田正は投ゴロ併殺打に倒れた。3試合ぶり3番の若武者は「力負け。余裕がなく、スイングが小さくなった。実力不足です」と脱帽した。この3連戦、得点は本塁打と犠飛のみ。適時打は1本もなかった。

 3位西武に痛すぎる同一カード3連敗を喫し、Aクラスが遠くかすんできた。今日28日からは首位楽天との3連戦。今季1勝11敗1分けの相手に、意地を示したい。【大池和幸】