ソフトバンクが首位に立った。リック・バンデンハーク投手(32)が8回1失点の好投で9勝目を挙げ、チームを7月8日以来となる首位へと導いた。オリックスの先発全員から自己最多タイの計13三振を奪い、15年の来日以来、オリックス戦8戦8勝となる好投。前日1日、サファテがリリーフ陣の登板過多を訴え、不穏な空気が漂う中、ブルペン陣を休ませる投球で、楽天に1・5差をつけ、リーグトップの座に躍り出た。

 チームに漂う不穏な空気を吹き飛ばしたのは、バンデンハークだった。9連戦の5戦目となる試合で8回5安打1失点の力投。オリックス打線から13個の三振を奪い、連投が続いていたリリーフ陣を休ませた。

 「ストライク先行でいけたのがよかった。自分の仕事はできたと思う。みんな分かっているように(リリーフ陣が)毎日毎日投げているので、今日は8回までいけてよかった」

 オリックス戦は15年の来日以来、8戦8勝。「相手は関係ない」と話したが、今後も同カードで2~3試合の登板が予想されるだけに、頼もしい存在だ。9回はモイネロにマウンドを託し、来日初完投こそ逃したが、9連勝を飾った15年に並ぶ9勝目。来日初の2桁10勝にも王手をかけた。