フィナーレは、ハラハラのドリス劇場だった。阪神ドリスは2点リードの9回に登板。先頭藤井に振り逃げで出塁を許すと、中村の左前打で一、三塁。続く西浦の右犠飛で1点を失った。その後も坂口に右前打を許して2死一、三塁の場面を迎えたが、最後は山崎をフォークで投ゴロに仕留めてゲームセット。ただ、ドリスの一塁送球も乱れるなど、最後までドキドキさせる内容だった。

 何とかリードを守り切ってリーグトップの27セーブ目。ドリスは「いつも先頭打者を抑えることを意識しているけど、今日は出来なかった。ただ、今日はチームも勝てたし、セーブも付いたので良かった」と笑顔。コンディションについても「ダイジョウブ!」と日本語でアピールした。

 8月3日の広島戦では3失点して同点に追いつかれ、12回ドローで自力Vが消滅。自力Vは4日に復活したが、この日敗れていれば再び消滅するところだった。でも何と言っても、155キロを超える直球と角度のあるフォークはやはり威力抜群。「自分のできることを継続してやっていきたい」。明日8日からの巨人、DeNA6連戦では、ハラハラしない安心ピッチを期待したい。【桝井聡】