カナダ・サンダーベイで行われる第28回U18(18歳以下)W杯(9月1~11日)に出場する高校通算107本塁打の早実(西東京)清宮幸太郎内野手、同42本塁打の広陵(広島)中村奨成捕手(ともに3年)の密着マークのために、日本ハムが4人を派遣する。日本ハムは21日、札幌市内でスカウト会議を行い、今日22日に第99回全国高校野球選手権大会の準決勝を戦う中村捕手を、1位候補に急浮上させた。清宮の1位指名が有力であるが、本人の希望進路が不透明でもあり、2選手が選出されたU18W杯を徹底マークする方針を固めた。日本からは西武、ソフトバンクもスカウトを派遣する予定。

 大舞台での活躍が、日本ハムのドラフト候補選手の勢力図を変えた。6月のスカウト会議の時点では「1位候補」に名前のなかった広陵・中村が、この日の同会議でトップ評価に格上げされた。大渕スカウト部長は「能力の高い捕手。3拍子そろった選手です。(活躍する)素養はあったけど、あの場面で、あの大会でできるのはすごいことだと思います」。現時点では早実・清宮の評価が1番手ではあるが、進路が不透明であるため、中村も一気に有力候補となった。