技ありの1発だった。

 ソフトバンク中村晃外野手(27)が貴重な中押しとなる4号ソロを右翼ポール際に運んだ。

 中村晃にとって8試合ぶりのアーチ。カウント2-2から142キロの内角直球をうまくすくい上げた。

 新しい「相棒」が答えを出してくれた。メーカーに発注していたバットが届き、この日の試合から使い始めた。1打席目は1球も振ることなく四球。ホームランを放った打席は1球だけファウルしたが、2スイング目で最高の結果が飛び出した。

 「慶三(川島)さんのバットをモデルにつくってもらいました。いろいろ試したけど、これがよかったんで」と、中村晃は期待を持ってベンチに2本、新品バットを持ち込んでいた。