中日は17日、台風接近による阪神戦中止を受け、甲子園には立ち寄らず、ホテルから直接、名古屋に移動した。中止決定は午前9時45分。ちょうど甲子園に向けたチームバスの出発が近づいており、情報を受けるのが遅れた若手選手の一部はすでにユニホームを着て、自室からバス乗り場に向かっていた。

 その時点では晴れ間がのぞくほどのいい天気だった。先発予定だった小笠原慎之介投手(19)は起床した瞬間、窓からの強い光を見て「今日やれるのかも」と思って、気持ちを入れたという。ユニホームまで着ていたが「投げたかったですけどね。仕方ないです」と午前中に名古屋に戻って、ブルペン投球などで次回登板に向けて仕切り直した。