去就が注目される中日アレックス・ゲレーロ内野手(30)が26日、現在の心境を明らかにした。来季の契約についてシビアな姿勢でいることが分かった。

 「米国に行くかもしれないし、日本に残るかもしれない。12月には分かっているだろう。もちろんドラゴンズは好き。選手ともコーチとも仲がいいし、みんな好き。あとは条件、お金のことになる」

 中日愛はあるが、感情とは別に「これはビジネス」と言った。最も条件のいい球団を選ぶのかと聞かれると、うなずいた。

 球団はシーズン終了後に条件提示を行う。球団幹部はマネーゲーム拒否の姿勢。今季は1億5000万円プラス出来高払い(推定)。提示額に対し、ゲレーロ側が難色を示したとしても、大幅な上積みは考えていない。早期の決着が見込まれている。

 ここまでリーグトップを走る35本塁打。打率2割8分、86打点と期待に沿う成績を残す。主力が次々と負傷離脱していく中、15死球を受けながらほぼ休むことなく出続けてきた。

 「4月は本当に苦しんだけど、皆さんのサポートのおかげでよくなった。日本にはとても感謝している。昨年(米国で)試合に出られない状況で、チャンスをもらった。来日はいい決断だったと思う」。まずはタイトルのかかった残り7試合に全力を尽くす。【柏原誠】