プロ初先発した日本ハム堀瑞輝投手(19)が粘投した。2回にアマダーに先制ソロを献上したが、大崩れはしなかった。

 5回を投げきるまで、毎回被安打を浴びながら最少失点に抑え、5回6安打1失点で降板した。「最初は緊張して、地に足が着きませんでした。1球目でコケそうになって、落ち着けました。札幌ドームの先発マウンドは楽しかったです。思ったようなスライダーを最近、投げることができていないので苦しみましたが、まずは良かったです」と、初々しく振り返った。

 注目された楽天藤平との、28年ぶりの高卒新人同士の先発対決は、内容では勝った。藤平は立ち上がりから制球を乱し、無失点ながら3回限りで降板。5四死球を与えた藤平に対し、堀は無四球だった。「向こうは(1軍で先発を)何回も投げているので余裕があると思っていましたが、自分は余裕がないので気持ちだけは負けないようにしました。失投をホームランはされましたが、逆に失投がなければ0点に抑えされたかもしれなかった。それが分かったことは収穫でした」と、手応え十分の初先発となった。ただ、打線の援護を受けることは出来ず、1点ビハインドのまま交代となり、プロ初勝利はお預けとなった。