中日浅尾が史上3人目の通算200ホールドを達成した。3-3の7回2死から登板し、広岡を外角のフォークで見逃し三振にした。「2年くらい足踏みしたのでホッとしています。うれしいけど、監督に気を使わせてしまい、情けない。申し訳ないです」。ホールド条件を整えてくれた首脳陣や仲間に感謝した。

 黄金時代の絶対的ストッパー。10年にはプロ野球記録の47ホールドを達成したが、近年は右肩痛に悩まされ、昨年はついに初の1軍登板なし。今年も2軍では投げていたが、初昇格は9月に入ってから。ホールドは15年9月以来だ。引退も頭をよぎっていた。

 「この2年間、どうしようかな…と思う時期があった。でも自分を分かってくれて、支えてくれる人がたくさんいた。いなかったら、もういいやとなっていたかも」。記念ボードと場内インタビュー。久しぶりの「晴れ舞台」に球場は沸いた。ファンに、浅尾は笑顔で何度も手を振った。【柏原誠】

 ▼通算200ホールド=浅尾(中日) 1日のヤクルト25回戦(神宮)で達成。山口鉄(巨人)宮西(日本ハム)に次いでプロ野球3人目。初ホールドは07年4月21日のヤクルト5回戦(神宮)。