CSファイナルステージ進出をかけた第3戦に向けて甲子園球場では急ピッチでグラウンド整備が行われている。

 阪神園芸は当初、午前9時から開始する予定だったが、雨が降っていたため断念。雨がやみ、正午すぎから作業に入った。グラウンドキーパー9人で水たまりから吸水し、滑り止めの砂を入れ、トンボで内野全体をならす。阪神園芸の金沢健児氏は「長い間、やっていますが、プロ野球ではなかなか経験がない。高校野球やキャンプで悪条件を経験しているし、そこまで悩むほどではなかった。ある程度は想像していた通りで、雨が上がった状態も最悪ではなかった。時間に余裕もあるし、不安はない。想定内だし、少しでもいい状態に持っていきたい」と説明した。

 15日の第2戦はグラウンドが沼のようになった状況で行われ、16日は雨天中止になったが、整備に奔走。大一番の決戦直前に見せた、プロフェッショナルの巧みな技が光る。プレーボール1時間前の午後5時まで、入念に最善のプレー環境を整えるつもりだ。