最速150キロ左腕の東大・宮台康平投手(4年=湘南)は、日本ハムから7位指名を受けた。東大からは05年に横浜(現DeNA)入りした松家卓弘投手ら過去5人がプロ入りしている。

 過去5人のプロでの成績と略歴は以下の通り。

<東大からプロ入り選手一覧>

 ◆新治伸治(にいはり・しんじ) 1941年(昭16)7月31日、東京都生まれ。小石川から東大へ入学。1年秋からエースとして活躍し、4年間で通算8勝43敗。卒業後、大洋漁業に入社するが、65年に大洋球団へ出向し東大初のプロ野球選手となる。65年10月18日サンケイ戦で完投勝利を挙げるなど、1年目に5勝をマーク。68年までプレーし、退団後は大洋漁業へ復帰。プロ通算成績は88試合で9勝6敗、防御率3・29。右投げ右打ち。

 ◆井手峻(いで・たかし)1944年(昭19)2月13日、東京都出身。新宿高、東大を経て66年2次ドラフトで中日3位入団。投手では新人の67年に1勝し、70年に外野手転向。73年には東大卒で唯一の本塁打(途中出場し延長決勝弾)も放った。76年現役引退し、コーチとフロントを歴任。出場359試合は東大出身選手で最も多い。

 ◆小林至(こばやし・いたる)1968年(昭43)1月30日、東京都生まれ。神奈川・多摩高から東大進学。投手としてドラフト8位入団したロッテに92年から所属。1軍登板はないまま2年で現役引退。96年に米コロンビア大でMBA(経営学修士)取得。その後、通訳、江戸川大助教授などを経て05年からソフトバンクの取締役を務め14年に退団。現役時代は左投げ左打ち。

 ◆遠藤良平(えんどう・りょうへい)1976年(昭51)6月28日、東京・板橋生まれ。筑波大付高から1浪し、東大(教育学部)に入学。大学での通算成績は8勝32敗で防御率3・66。卒論テーマは「野球の試合中における投球速度の推移に関する研究」。左投げ左打ち。日本ハムのドラフト7位で東大から4人目のプロ野球選手となった。1軍初登板は2球で玉野宏昌に三塁内野安打を打たれ降板。現在は日本ハムGM補佐。

 ◆松家卓弘(まつか・たかひろ) 1982年(昭57)7月29日、香川県高松市生まれ。野球は仏生山小4年から。香川大教育学部付属高松中を経て高松高へ。最高成績は2年秋の四国大会4強。東大経済学部に現役合格し、1年春からベンチ入り。2年春に初登板。最速146キロの速球を武器に今秋リーグ戦で明大を2安打完封。大学通算25試合登板で3勝17敗。04年ドラフト9巡目で横浜入団。入団時は留年中だったが、05年9月に猛勉強で卒業を決めた。09年6月10日の日本ハム戦で1軍デビュー。同年11月に3対3のトレードで日本ハム移籍した。右投げ右打ち。