メジャー経験者の日本ハム田中賢が、今オフにメジャー移籍を目指す大谷に太鼓判を押した。23日、札幌市内で行われたプレミアムトークライブに出演。13年にジャイアンツに所属したベテランは、言葉の壁や長距離移動による異国での洗礼を浴び「失敗だらけだよ」と苦笑い。同じく海を渡ろうとしている後輩には「あまり気にせず、しっかり野球をやればいい。野球をやりに行くんだから」と自然体での挑戦を勧めた。

 田中賢はメジャーで15試合に出場。米国ならではの空路による移動の連続は、厳しさを痛感したことの1つだった。「体力勝負なところはあるね。でも翔平なら大丈夫でしょ」と大谷には問題なしと話した。英語力に関しては「外国にいるんだから仕方ない」と、開き直りの大切さを説いた。「オレからは何も言うことはないよ」と笑顔でエールを送った。

 貪欲なベテランは毎オフ、野球の勉強のため海外への渡航を計画してきた。今オフはマレーシアを熱望していたが、生後4カ月の次男のため、北海道内で過ごすことに決めた。家族との日々を、オフの大事な活力にしていく。【田中彩友美】