野球殿堂博物館は28日、来年の野球殿堂入りの候補者を発表し、選手としての貢献を表彰するプレーヤー表彰では、日米通算507本塁打を放った元ヤンキースの松井秀喜氏(43)ら6人が新たに候補者に加わった。松井氏は米大リーグでも、来年の野球殿堂入り候補者33人に入り、日米ともに候補入りした。また、選出者が発表される来年1月にはまだ43歳で、45歳4カ月で選ばれた野茂氏を抜き、史上最年少となる可能性もある。

 他には1492試合連続フル出場の世界記録を持つ現阪神監督の金本知憲氏(49)、前侍ジャパン監督の小久保裕紀氏(46)、西武時代にシーズン55本塁打を放ったアレックス・カブレラ氏(45)、ソフトバンク、マリナーズなどで活躍した城島健司氏(41)、通算2432安打の元広島石井琢朗氏(47)が候補入り。候補1年目で野球殿堂入りすれば、史上5人目。前年までの候補者11人を含めた17人が投票の対象になる。

 指導者の実績も加味するエキスパート表彰では、今季まで中日コーチを務めた加藤秀司氏(69)、元阪急の足立光宏氏(77)、元巨人の柴田勲氏(73)、元ヤクルトの松岡弘氏(70)の4人が新たに候補入り。前巨人監督の原辰徳氏(59)ら前年までの候補者10人と合わせて、候補者は14人になった。

 プレーヤー表彰は現役引退から5年以上経過した人が対象で、候補でいられるのは15年間。エキスパート表彰はユニホームを脱いで6カ月以上経過した監督やコーチの他、引退から21年以上経過した人が対象となる。選考は報道関係者や球界関係者による投票で行われ、来年1月15日に発表される。