ヤクルト石川雅規投手(37)が、母校秋田商の後輩のロッテ成田翔投手(19)との対戦を熱望した。3日、地元秋田の大館市内で行われた日本プロ野球選手会主催の「ベースボール・クリスマス」に、12球団27人が参加。秋田出身選手6人によるトークショーなどで約1万人のファンと交流した。一緒に参加した同郷の後輩へ「頑張って欲しい。現役をいつまでやれるか分からないけど、1軍の舞台でお互い先発できたら、うれしい」とエールを送った。

 「石川2世」の存在が、励みとなっていた。今季4試合に登板した成長株の成田に対して「2世というよりは、成田君の方が球速いし、いろんな球を投げられる」と謙遜する。一方、石川は4勝14敗と、自己最低の成績に終わっていた。17年目の来季は先発マウンドに返り咲き、交流戦で成田と対峙(たいじ)する。

 石川「年数とか過去の実績で飯を食えるような世界じゃない。もう1度、先発のローテを取りにいかないといけない立場。チーム内の競争に勝ちたい」。

 前日2日は成田らと食事をして、英気を養った。石川は「プロに入って一番納得のいかないシーズン。4勝14敗の数字を逆にするように。まだ石川はいけるんだぞってのを見せたい」。秋田のエースが心機一転、来季へ臨む。【高橋洋平】