阪神藤川球児投手(37)が12日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、現状維持の年俸2億円でサインした。

 大リーグ挑戦をへて独立リーグから阪神復帰後の2年契約が終了。新たに単年契約を結んだ。「2年契約だったので、自分の感覚で言いますと、よく迷惑を掛けたなというところが大きく感じるところ」。今季は52試合に登板して3勝0敗、防御率2・22の安定感を誇った。勝ち試合だけでなく、ビハインドの展開でも積極的に投入され、勝機を探った。来季の目標はもちろん、優勝だ。「それを達成できれば、いつでも満足してユニホームを脱げる。ただ、野球が好きなので、どこかで野球をするかもしれない。こんないい環境で、たくさんのファンの前でプレーできている。その恩返しというか、達成感を一番にもたらしてあげないと」と覚悟を口にした。NPB通算657試合に登板して、生涯防御率は2・02だ。それだけに「どうしても防御率を1点台に戻したい。そこは野村監督の教えで、ドラフトに入ったときに『唯一、投手だけが9つあるポジションのなかで自己成績を追求していいポジション』ということで」と今後の目標も語った。(金額は推定)