夢の詰まったブルペンだ。楽天の14年ドラフト1位の安楽と16年ドラフト1位の藤平が28日、仙台・泉室内練習場でそろってブルペン投球を行った。ともに10分程度、座った捕手を相手に投げ込み。安楽は重さ、藤平は伸びを感じさせる直球で、楽天の将来を担う資質の高さに差はない。高卒右腕が先発を争うという、ファンにとって涙もの、チームにとってはこの上なく明るい競争が始まる。

 安楽が堂々と投げた。「去年はふがいないシーズン(1勝5敗)。チャレンジするならここしかない」と海を渡り、ダルビッシュらとの自主トレを敢行。ドジャースのカーショーとも練習し「素晴らしいカーブを投げる方。調整法やカーブについて聞きました。後は結果として表れてくれたら」と感触を得た。先発は岸、則本、美馬、辛島、塩見と続く。「2けた勝利」と目標設定した藤平と勝負…いや、そろってローテ入りとくれば、強力な右5枚がそろうことになる。