闘牛のように暴れ回るぜ! 阪神の新外国人で4番最有力のウィリン・ロサリオ内野手(28=韓国・ハンファ)が28日に来日し、兵庫・西宮市の甲子園球団事務所で入団会見に臨んだ。メジャー通算71本塁打の主砲は、関西空港から甲子園に駆けつけ、鮮やかな水色のスーツ、ネクタイ姿で登場。ニックネームを問われ、「ドミニカでは『トロ』って呼ばれていたよ。スペイン語で『闘牛』という意味なんだ」とちゃめっ気たっぷりに明かした。きっかけは米国時代、元サンフランシスコ・ジャイアンツでメジャー通算379発を誇る旧知のオーランド・セペダ氏(80)から「そう呼ばれた」ことだという。セペダ氏は米国で闘牛を表現する「ブル」の愛称で親しまれており、「ブルはスペイン語で『トロ』なので、僕は小さいトロ、彼は大きいトロと言われていたよ」と笑った。

 昨年まで在籍した韓国プロ野球のハンファでは、2年連続3割30発100打点をマーク。阪神でも得点力アップを導く活躍が期待される。「家族の一員になれた喜びでいっぱい。1位に導けるように、仕事をまっとうしたい。本塁打を一番大事にしたい」と13年ぶりの使者となるべく、気合十分だ。

 背番号は20で昨年12月に1年契約ながら300万ドル(当時のレートで約3億4000万円)の大型契約を結んでいる。谷本球団副社長は「18年のタイガースの中心選手。歴史に名前を残す選手だと思っている」と大きな期待を口にした。【佐井陽介】