4番はトロに任せてくれ! 阪神新外国人で金本監督が4番最有力と期待するウィリン・ロサリオ内野手(28=韓国・ハンファ)が28日に来日し、兵庫・西宮市の球団事務所で入団会見に臨んだ。ニックネームはスペイン語で闘牛を意味する「トロ」と自己紹介。昨年まで在籍した韓国プロ野球で2年連続3割30発100打点をマークした大砲が、闘牛ばりの大暴れで13年ぶり優勝の使者になる意気込みだ。以下はロサリオとの一問一答。

 -阪神の一員になった

 ロサリオ 本当にうれしく思います。皆さんに良くしていただいて、家族の一員になれた気持ちです。

 -阪神入団の決め手は

 ロサリオ 韓国にいた時から、日本の野球に興味は持っていた。その時から日本のレベルは高いなと思って、行きたいなと思っていました。阪神の方から、なんとか助けてくれと言われていたので、そこが一番大きかったです。

 -日本の投手の印象は

 ロサリオ スカウトの方にもらったビデオでは、とてもコントロールが良い印象です。韓国代表と比べてもスピードもコントロールも抜群だと。沖縄のキャンプではどんな球を投げるか、次はどんな球がくるのか、1打席1打席考えながらやることが大事だと思う。

 -今季の具体的目標は

 ロサリオ 数字は特に設定していません。30本打ちたいと思って30本達成したら、それで満足してしまう。40本と設定すれば、三十数本しか打てなかった時に自分はダメだったなと思ってしまう。最後に(タイトルなど)数字が出てくるようになれば、それを目指して頑張りたいとは思います。

 -野球以外で日本に興味があることは

 ロサリオ 何も知らないので、歴史などもたくさん知りたいです。東京も行ってみたいし、まずは日本の文化を勉強したいです。

 -阪神ファンは熱狂的

 ロサリオ 今日空港に降りた時に、阪神ファンらしい方が来て写真を撮ってもらいました。韓国の時もそうですが、アジアの皆さんは温かく、すごいいい人たちばかりだなという印象があります。

 -甲子園でプレーする

 ロサリオ ビデオで試合の雰囲気やフィールドの雰囲気を見ました。すごいたくさんの人が応援してくれる球場ですね。これだけ多くの方が来てくれるなら、しっかり成績を残さないといけないなと思います。

 -シーズンでは本塁打にこだわるのか

 ロサリオ (本塁打の)数字は意識しません。でも勝つために、1打点でも1本でも必要だと思うので、そこは目指していきたい。

 -打率、本塁打、打点で一番重視している部門は

 ロサリオ 一番大事なのは本塁打だと思っています。打率に関しても1本でも多くヒットを打つことがチームに貢献することだと思うので、そこは大事だと思います。打点も1つでも多く挙げれば野球は勝てるスポーツなので。

 -本塁打は30発以上を期待されている

 ロサリオ もちろんホームランを意識してプレーしたいと思っています。でも試合展開によっては、犠牲フライも狙って打たないといけないでしょう。進塁打が必要な場面があったり、四球を選ぶことも大事ですし、状況に応じた打撃をしていくことだと思います。たとえば長打を警戒されて、(外野が)後ろにいる時は、長打を捨ててヒットを打ちにいったりすることも必要です。それぞれの場面、状況に対応した打撃をしていきたいと思います。