セ・リーグは29日、今季のクライマックスシリーズ(CS)の日程を発表した。ファーストステージ(1S)は10月13~15日で、予備日が16日。ファイナルステージ(FS)は同17~22日で、予備日が23、24日。1Sの予備日が1日、FSの予備日が2日間は昨季から変更がなかった。

 昨季のセCSは議論を呼んだ。甲子園で2位阪神と3位DeNAによる1S第2戦(10月15日)が、雨の中で泥まみれで強行開催されたからだ。

 変更案も検討された。近隣のドーム球場を予約する案は、マツダスタジアムの近くにドームがなく、パで使用されている可能性があるため却下。ダブルヘッダー採用は観客の入れ替え、チケット販売で混乱が予想されるため却下された。

 1Sの予備日を1日追加する案は「公式戦上位チームに優位性を与える」(杵渕統括)原則に反するため不採用となった。白星が同数となった場合は上位球団が勝ち抜けとなるため、中止は上位に有利となる。また、1SとFSの間隔が広がれば、日程消化が順調なら先発ローテに余裕が生まれ、1位球団の優位性が薄れる。

 杵渕統括は「ファンの声を総合して判断した」と今回の決定理由を説明した。【斎藤直樹】