愛知県は5日、名古屋市を本拠地とする中日のエースとして活躍、監督も務め、1月4日に70歳で死去した星野仙一氏に、県民栄誉賞を授与すると発表した。

 大村秀章知事は5日の記者会見で「勝利を目指す力強い姿、野球に情熱を注ぐ姿は愛知、名古屋のみならず日本中の人々を感動させ、希望と活力を与えてくれた」と授賞理由を述べた。非公開で遺族へ表彰状を渡す。

 星野氏は1969年から82年まで中日でプレーし、気迫あふれる投球で「燃える男」と呼ばれた。87年に中日の監督に就任。2度のリーグ優勝を果たした。阪神、楽天でも監督を務めた。

 同賞は「県民に愛され、夢と希望と活力を与える顕著な業績があり、県の名を高めたものの栄誉をたたえる」と規定。昨年8月、フィギュアスケート女子の2010年バンクーバー冬季五輪銀メダリストで、名古屋市出身の浅田真央さんを第1号として表彰した。