プロ野球日本ハムの本拠地移転を巡り、札幌市は1日、北海道と協議の上、道立真駒内公園(同市南区)を候補地の一つとして正式提案すると表明した。周辺住民の反発を予想して提案を保留していたが、新球場に期待する声も寄せられたことや、球団が自然環境の保護に配慮を示していることなどから判断した。

 市は同日、道に対し、公園内にある屋外競技場を解体する場合の費用補助や、公園使用料の減額など、新球場建設に向けた協力を依頼した。

 道との協議後、札幌市の吉岡亨副市長は「球団は候補地を真駒内公園と北広島市の2案に絞っており、ここで提案しなければ話が終わってしまう」と厳しい表情で報道陣に話した。

 札幌市に隣接する北広島市も誘致を目指しており、先月27日には、JR北海道の新駅設置など交通アクセス改善への協力を道に要請した。球団は、今月中に方向性を決める方針。