「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」第2戦が4日、京セラドーム大阪で行われ、侍ジャパンがオーストラリア代表を6-0で下す快勝で2連勝を飾った。阪神から出場の石崎剛投手(27)は8回に登板。最速153キロの速球を主体に、1回2奪三振の完全投球を決めた。稲葉篤紀監督(45)が、昨夏の就任後初めて年齢制限なく編成したチームで2戦連続の0封勝利。20年東京オリンピックでの金メダル獲得へ自信を深めた。

 自慢の直球がうなりを上げた。侍ジャパンの石崎が6点リードで迎えた8回に登板。任された1イニングを、2三振を含む無安打無失点に抑えた。「点数は70点です。3者凡退に抑えることができたので、いいアピールになった。自分のやるべきことはできた」と謙遜したが、堂々の真っ向勝負だ。投じた11球中10球が直球で、楽天則本に並ぶ今シリーズ最速の153キロをマーク。オーストラリア打線を全く寄せ付けなかった。

 侍ジャパンの一員としての4日間を終え「すごい選手の中でプレーできるのは幸せだった。いい勉強になった」と充実の表情だ。収穫も口にした。「シーズンに入るまでに変化球も試したい。同じサイドハンドの田島さん(中日)に真っすぐとスプリットのことも聞けた」。昨秋の韓国代表戦も含め、侍ジャパンでは3試合3回2/3を0封。少しずつだが、信頼度を高めつつある。

 今年は阪神の沖縄・宜野座キャンプでも、紅白戦を含めた実戦4試合に登板し6イニングを無失点。順調に調整を重ねてきた。これに侍でつかんだ自信を上乗せして、阪神でも勝利の方程式入りを目指す。【真柴健】